Boungiorno! Piacere!
ロベルタ ディ カメリーノを愛する日本の皆様へ、Bettyです。Veneziaからお便りします。
今日3月8日の「Festa della Donna(フェスタ・デッラ・ドンナ)」についてです。
かつてアメリカで初めて女性労働者達が政治・社会・経済のすべてにおける平等の権利を求めデモを起こした1909年2月28日が、「女性の日」の起源となりました。その後、ロシアで1917年に起こった二月革命において女性が起こしたデモにより、3月8日が「国際女性デー」になりました。また1911年にニューヨークの工場火災により命を落とした140人の女性の悲劇も忘れてはいけません。
その後1946年にイタリアの女性のある団体が、3月の初めから咲き始めるミモザの花をこの女性の日のシンボルにしました。ミモザの花がどんな地形でも美しく明るく咲くことから、女性が困難に立ち向かいながらも美しく生きるという姿にふさわしいと考えたからです。
女性の日当日のイタリアでは、男性だけでなく女性もこの花束を購入して女性(妻、ガールフレンド、友達)にプレゼントして感謝の意を表します。夫や子供を家において、女性同士で出かけてディナーを楽しむイタリア流の「女子会」が行われるなど、夜のレストランやクラブでもミモザの花束が溢れ、一日中華やかに女性を祝う日となります。
ベティfrom Venezia
**from Editor
23年前の3月初めに訪れたイタリアの町中に黄色い花がたくさん売られていたのを今でもはっきりと覚えています。「これはなに?」とイタリア人に尋ねると、3月8日はすべてのひとが女性に感謝をする日だと知りました。私自身はその当日レストランで小さなミモザと、中央駅の改札での切符無しの乗車をプレゼントされ、「なんて素敵な日だ~」と思ったのです。ロベルタのオフィスでも、創業者ジュリアーナの夫であるアダルベルト・サンソーネ氏が朝から大きなミモザを抱えて女性スタッフに渡していました。ミモザで町中が明るくなり、これが春の訪れの合図であるかのようなFesta della Donna。渡される女性も、渡す男性もこの日は笑顔にあふれていました。素敵な習慣です。日本にも根付くといいですね。