「私は六歳。私は低い窓から軒先の運河を眺めている。水は止まっている。そして私は、突然、その水面に震える光を見る。灰色の水が、玉虫色に変わる。突然現れたその多彩な奇跡、やがてそれは元のようにくすみ、そしてまた、毎度異なる意外な様々な色を伴って現れては、しばしの間その色を留める。えもいわれぬ光の悪戯。
私は窓に顔をはりつけて、静かに待った。その光の悪戯が見られると、私は幸せを感じた。きらきらとした緑色や、深い青や、赤煉瓦色の細い筋(一番はかない色)や、目を眩ませる一瞬の銀色が好きだった。」
【ジュリアーナ・カメリーノ自叙伝“Come Roberta”より抜粋】
幼かったジュリアーナは、部屋から見えるヴェネツィアの運河から見た色の美しさに魅了されました。その強く印象的な記憶によって、彼女はロベルタ ディ カメリーノの美しい色や独創的な配色を生み出してきました。
Giada=翡翠(ひすい)
一年のうち5ヶ月間を洋上で過ごしたクルーザーGIADA号は、ジュリアーナGiulianaと彼女の夫であるアダルベルトAdalberto氏の名前から付けられましたが、“giada”というイタリア語には“翡翠”(ひすい)という意味もあります。
翡翠は縄文時代から日本に存在した天然石で、日本の国石とも言われています。日本が大好きだったジュリアーナとは不思議な縁があったと思えますし、ジュリアーナの瞳がグリーンがかった茶色だったことを思い出します。そして好んで身に着けていた鮮やかな翡翠色のシャツは、つややかな白いパールと彼女の小麦色の肌とマッチしていました。
2021年コレクションテーマカラー:アクアグリーン
翡翠は、『成功と繁栄の象徴』として古代から大切にされてきました。緑色が開運カラーや金運カラーと言われるのも、それゆえかもしれません。
ロベルタ ディ カメリーノの2021年春夏コレクションテーマは、ジュリアーナが愛した海がこれからも美しくあってほしいとの願いをこめて「リラックスシー」です。ジュリアーナがヴェネツィアの運河で魅了されたきらきらとした緑色は、テーマカラーのアクアグリーンとジャーダグリーンだったに違いないと思える2021年の春のスタートです。
春から持つ財布で新たな気持ちに
1年のうちで春には始まりの「気」がとても強く働くそうで、新しいものを使い始めることが良いとされます。毎日身につけているファッションアイテムの新調も運気をフレッシュアップさせるのではないでしょうか。「春財布」は「張る」財布ともいわれ、縁起がよいとされます。また緑の財布も金運アップを呼び込むとされ、最近とても人気です。色の持つちからを感じます。


Giada Roberta di Camerinoは今年10周年を迎えます。それを記念して、ジュリアーナが大好きだったしっとしとした手触りの高級なカーフレザーを使い、美しく高貴なイメージのGiadaグリーンカラーの長財布を発売スタートいたします。
https://giada-robertadicamerino.jp/c/item/362-R20332
このタイミングでお財布を美しい色や素材のものにしてみてはいかがでしょうか。